日常生活を送る上で、ストレスというものはつきものです。しかし、ストレスをため過ぎてしまったり、正しい対処の仕方を知らないと、様々なストレス反応が心身に生じ、不調が現れてしまいます。筑紫会では、年に１回産業カウンセラーの郡司さんに来ていただき、メンタルケアについての研修とカウンセリングを行っていただいています。今回はストレスコーピングについての研修を行っていただきました。

研修では、周囲の様々なストレッサー（個人にとって負担となる刺激）に対するコーピング（ストレスを対処するための行動）を学びました。深呼吸をして気持ちを落ち着かせたり、気付いたストレッサーを放置せずに書き出してみる等、ストレスコーピングは身近にあるもので簡単に実施することができます。ネガティブな考えを、違った角度から見てポジティブに解釈するリフレームというアプローチ方法では、例えば「優柔不断」という短所と取れる言葉であっても、リフレームを行うと「思慮深い」ととらえることができ、今まで価値がないと考えていたものに、価値を与えることができるのです。

ストレスが重なると視野が狭まり、自身の固まった価値観で判断しがちです。しかし、日頃から自身でできるストレスコーピングを行うことで、ストレスと上手に付き合うことができるということを、研修を通して学ぶことができました。そして、自身で抱えきれないストレスを感じている際には、周囲の人々に相談できる環境があることも大切です。ストレスを上手に対処し、相談しやすい環境を整備するため、筑紫会では今後もメンタルケアについての知識を深める研修の実施や仕組みづくりを行ってまいります。