授産学園・厚生学園 合同防災訓練を行いました。
真壁授産学園、厚生学園の合同にて総合防災訓練を行いました。災害の設定として、震度6強の地震が発生、大きな揺れにより園舎内にて漏電による火災が発生という想定で実施致しました。
訓練開始と共に、「地震が発生しました、伏せて下さい。」と放送が流れると一気に緊張感が高まり、職員は与えられた役割を全うし、ご利用者様は職員の指示により手を取り合いながら避難場所へ移動しました。
訓練中、職員はご利用者様の命を最優先し、地震の時には大声で頭を守りながらその場に伏せるようご利用者様に呼び掛けると同時に、危険な場所(窓から距離を置く、物が倒れてきそうな所)から遠ざけるよう心掛け、訓練に臨みました。続いて漏電による火災が発生し火災報知機が作動。職員は火災の場所を特定し、ご利用者様に対し避難の呼びかけや火災の発生場所を避け避難場所へ移動するようご利用者様とも協力しながら避難場所へ移動しました。
避難完了後には、トランシーバーを使用して授産学園と連絡を取り合い、お互いの避難状況や負傷者の有無、施設の被災状況等を確認しました。
総合防災訓練終了後、BCPの研修・訓練を行いました。総合防災訓練の想定を引き継ぎ、ご利用者様は地域交流ホーム1階に避難。停電、断水、ガスが使用不可能という状況の中でのBCPを発動。GHのご入居者様は、休日の為ホーム内で過ごしていると設定し、安否確認等の初動対応の他、ガスを使用出来ない状況での食事提供の方法を検討、非常用水道や発電機の使用方法の確認といった内容で研修を行いました。施設内外の巡視の際には、東日本大震災を経験した職員が未経験の職員に状況を説明しながら実施した事で、様々なリスクの想定に繋がったかと思われます。GHの巡視においては、災害時を想定した上で各ホームまでの道のりを行き来した事で、震災時の塀の倒壊、水害時の川の決壊等のリスクを顕在化出来た為、今後の計画に反映させて参ります。また、インバーター搭載の発電機のスタートを女性職員全員に実施して頂きました。今まで説明を聞いた事があったが、スタートさせた事は無いといった職員が多かった為、実際に体験出来た事は良い経験でありました。
そして食事提供においては、実際に薪で火を起こして炊き出しを実施しており、大釜で全員分の調理をする際の分量等が確認出来た他、ご利用者様は非常時の食事摂取の経験を積む事が出来たかと思います。今後は災害時における非常用トイレの設置や、清拭方法等の生活面にフォーカスを当て、一歩踏み込んだ訓練も実施して参ります。